連載第183回
2023年1月14日
Nova で新規プロジェクトを作成する手順の備忘録

MAMP PRO & NAMO2をインストールして、これまでのローカルサイト関連ファイルを置いていたフォルダが自動的に、「HD>ユーザー>アカウント>Sites>localhost」内へ複製コピーされたことは前回前々回でも書きました。
これまでは、アプリケーションフォルダ内にインストールされた無印MAMPフォルダの中の「htdocs」フォルダにWordPressで作成したブログ関連ファイルを置いていたのですが、Safariで開く際の参照先がSiteフォルダ内に引っ越してしまったので、Panic社のエディタ「Nova」でWordPressテーマなどを編集する際に、プロジェクトのローカルパスを従来の「htdocs>各々」から「Sites>localhost>各々」へ変更する必要が出てきました。今回はその手順メモです。

実は、ちょっと手こずりました。

既存のプロジェクト設定のルートへのパスを「Site以下へ」指定し直せば済む話であろうと思っていたのですが、Novaはこちらの思惑通りに動いてくれず、新しいドキュメントのルートを指定し直すと、既存のパスから相対的に新しい指定場所を辿る、という不可解な挙動を示したのです。

これは旧Coda2から自動でインポートされてきたプロジェクト設定(TEST以外)。「flipflipflip」をダブルクリック。

雲に上矢印のついた「公開」アイコンをクリックすると、無印MAMP内にある「htdocs」がルートに設定されていることが確認できます。これはCoda2の時に指定し、自動で引き継がれたもの。

クリックします。

設定ウィンドウが降りてくるので、リモートをクリックして、ローカルでの作業フォルダ(「Site」以下に複製コピーされたもの)をルートとして、ローカルパスの箇所で指定し直します。

でもパスがこうなっちゃう(アプリケーションフォルダから遡ってSiteへ向かっている)。なんでそうなるの?みなさんが使っている高級なエディタってこういう挙動がデフォルトなんでしょうか?
幾度かトライしましたが、このパス変更の挙動は変わらず仕舞いだったので諦め、新規作成することにしました。

Novaで新規プロジェクトを作成する手順

既存の複製コピーされたフォルダを別名にしておく

「flipflipflip」フォルダの名前を変更しておきます。「旧」を付けました。なんでこんな事をするかと言うと、新規プロジェクトを作成する際、プロジェクトフォルダの名前をこの既存の「flipflipflip」フォルダと同じにすると、保存しておいたファイルを全て削除して中身をまっさらの空っぽにしてしまうからです。※事前に「TEST」フォルダで実験しておいて良かった。

新規プロジェクトの作成開始

New Projectを選択。

プロジェクト名は分かりやすいものを適当に。実際のファイルを置く、「flipflipflip」フォルダを、Site>localhost内に作成します。

作成されました。

作成した「flipflipflip」に、先ほどバックアップしておいた「旧flipflipflip」から、その中身をコピー。

コピーしたファイルのインデックス化が始まりました。しばし待ちます。

矢印の箇所をクリック。

プロジェクトの各種設定を行うウィンドウが降りてきます。「リモート」のところ押します。すると、登録しているリモートサーバ設定のリストが表示されるので、実際にftp接続する設定を選択。
ちなみに、そのサーバ設定はどうやって作成するのかと言うと…。

環境設定ウィンドウから、サーバリストをクリックすると、利用するサーバの各種設定が行える画面に遷移します。開くウィンドウは同じなので、以下、作業を続けます。

選択したのはflipflipflipです。右にある矢印ボタンをクリックします。

サーバリストが表示されます。

レンタルサーバーから提供された各種設定を、ここで入力しておきます。

ローカルパスとリモートパスを関連付けます。自分の作業環境の場合だと、Site>localhost内に作成した「flipflipflip>○○○」の「○○○」がローカルパス、ftpで接続するリモートサーバの「flipflipflip>○○○」がリモートパスになります。
さらに「公開機能を使用する」にチェックを入れて、完了ボタンを押します。

これで上図の赤枠を見てみると、ローカルの作業フォルダと、リモート先の公開フォルダのパスが合致していることが確認出来ます。こうしておけば直感的で、戸惑うことも少なくなるかと。

試しに「AD.php」を修正して保存すると、更新されたファイルにチェックが入って、公開機能が作動します。「すべてを公開」ボタンを押すと、リモートサーバに更新分のファイルがアップロードされます。

ついでなので、リモートサーバにアップされているファイルを、先ほどリネームした「旧flipflipflip」フォルダにダウンロードして、もしもの時のバックアップを取って置きます。さて、以上、近い未来の自分に向けての備忘録でした、と書いたところで早速CSSの調整などを行おうと、ローカルサイトのトップページを表示させ、記事へのリンクを辿ろうとしたその時です!

なんでやねん!! 次回に続く。

ちなみに自分のNovaは、Mojave環境なのでバージョン7.5なのですが、先ほどPanic社のサイトを見てみたら、もう10.6になってました。