連載第90回
2015年8月1日
『この世界の片隅に』特報1公開

 劇場用アニメ映画「この世界の片隅に」の特報、第一弾が公開されました。先月参加した制作支援メンバーズミーティングにて上映された5分間のパイロットフィルムからごく一部を抜粋、1分20秒足らずの尺ではありますが、大いに期待出来るポテンシャルを秘めていることがその映像から伺い知る事が出来ると思います。

 そもそも、クラウドファンディングのサイトに掲載されている下の絵コンテを見れば、これが戦争状態に置かれている市井での普段の生活を描くことをテーマにしているということは一瞬にして理解できると思います。そこに戦艦大和が描かれていても、です。だから内容を知らずとも支援メンバーに参加してみようと思ったわけですが、先月のパイロットフィルムの出来栄えを観て、この作品は来年の劇場公開まで、あえて原作漫画は読まないでおくことにしました。

 僕のこれまでの経験上、映画を観たことをきっかけに興味が湧き、その原作を読む順の方が、より多くの発見や感動が得られる場合が多いのです。もちろん原作を先に知っている場合でも同様に、監督が原作のどの場面をカットし、どの部分に注力したのかという推敲や、あるいは改変・修正などのクリエイティブな面も愉しむ事が出来るでしょう。

 それにしてもです!パイロットフィルム上映時、キスの場面の二人の微細な所作がやたらエロくて「こ、これは…」と見入ったのですが、まさか特報1冒頭で(短縮されてはいるが)その場面を持ってくるとは思いも寄らず、とても驚きました(このシーンは来年の公開まで秘匿されるだろうと思ってた)。

 今日は映画の日であるにもかかわらず、静養の為アパートでおとなしくしていたのですが(&水風呂)、ヒマだったので何度も何度も繰り返し特報映像を見ては涙を拭いていました。なんだそれは。ちなみにバックで流れているコトリンゴさんによるカバー曲「悲しくてやりきれない(ザ・フォーク・クルセダーズ)」はカバーCD『picnic album 1』に収録されています。このCDは以前から持っていたのですぐ分かったのですが、「この曲を使うか!」という驚きと映像とのマッチングが素晴らしい効果を上げていたのが印象的でした。果たして本編でも使われるのでしょうか??

外部サイト参考記事

心理研究部会主催パネルディスカッション「アニメーションと仮現運動~この似て非なるもの?~」

 片渕須直監督も参加されているこのディスカッションの内容、とても面白いので是非読んでみてください。未だに「分からない。分からない」というところが、皆が「ワクワクする」理由なんだと思っています。

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