連載第4回
2012年1月14日
Mac Pro(Early2008 MA970J/A)にSSDを導入する:その1

 MacBook Airで体感したMacOSX10.7とSSDの組み合わせの快適さを是非Mac Proにも…というわけで早速SSD導入を検討し始めたのですが、ここ数年ハードウェアのトレンドをあまり追っかけていなかったせいもあってSSDにまつわるアレコレの知識が無いも同然の状態、まずどのメーカーのどういう製品ラインを購入すれば良いのか、その判断基準がまるでありません。従来のハードディスクならHGST/日立、Western Digital、Seagateの中からお気に入りの型式のものを選べるそこそこの経験値があったのだけれど、SSDが登場してからそういったHD大手とは異なる、今まで耳にしたことのないメーカーが次々現れました(いや、昔からあったのかもしれないけれど関わることが無かった)。

 ざっと調べてすぐ目に付くところでも、INTEL、OCZ、Lexar、Samsung、Mach Xtreme、Crucial…等々、大手企業から新興企業(?)まで挙げていけばキリがないというくらいの乱立状態。元来データをしっかり保存するのが記憶媒体としての使命ですから、まずは信頼性を優先すべきとは思うものの、そもそもSSDというのは現状でHDと同レベルの信頼性を確保しているのかというところから確信が持てません。しかしそうなるとまた動けなくなってしまうし、そこはAppleが段階的にSSDへの移行を始めていることもあるし、とりあえず数年前とは違って安定動作するようなレベルにはなっているのだろうと考えることにし、であれば次の選択基準は「そこそこの容量とそこそこのスピード、そして何はともあれ安い値段」といういたって小市民的なものになりました。

とにかく買ってみることにする

 そんな低い次元でアレコレ悩み考え抜いた結果、今回チョイスしたのはCrucial m4 128GB(CT128M4SSD2)。まず現状の起動ドライブの使用状況が70GB弱なので、最も安価な64GBの製品は除外、その上の128GBで選ぶことになったのですが、この容量でも価格には幅があり、手ごろなお値段の製品を絞り込んでいくと大体1万5千円前後で推移しているという感じ。さてその中で、どのメーカーのどの製品を選ぶのかということになります。参考のためにいろんな比較サイトやユーザーレビューなど一通り目を通してみたところ、一番多くユーザーからのコメントが寄せられていたように感じられたのがCrucial m4。それでも残念ながらほとんどはPCマシンでの検証報告で、詳しいMacへの導入レポートは見つけられなかったのですが、これだけ多くのユーザーが購入している製品であれば何となく安心出来るし、何かしら不具合があっても解決方法が比較的容易く見つけられそうです。それより自分にはまだ経験値が皆無なので、結果はどうあれ納得できれば満足するだろうと、とりあえず購入してみることにしました。

 ところで現在SSDの主流は2.5インチサイズ、そのままだとMac Proのドライブベイには収納出来ないので、ICY DOCKの3.5インチサイズへのアダプターも購入。当初これと同じメーカーの蓋をパタンと閉めるだけの簡単なタイプを購入したかったのだけれど、ちょうど品切れだったので普通のスライダー式のタイプものを選びました。まあ、ちょっと面倒ですが、少し安かったし。

 さて、届いたこれら製品を早速開封してケースにSSDを格納。ちなみにこのCrucial m4 128GB、検索してみると分かるのですが、発売初期のファームウェア0002まではいろいろ不具合とかあった模様。その後、昨年の10月くらいだったかに最新の0009ファームウェアが配布され、そのアップデートによりプチフリ現象の解消や読み書き性能がかなり改善されたようです。スピードもその他メーカーの最速製品と同等レベルになっている様子。ちなみに購入する際、ファームウェアが最新になっているのかどうかは外箱などから調べることは出来ず、届いて開封してからようやく判明するのですが、ちゃんとFirmware Rev.0009という表記がラベルにありました。とりあえず面倒なファームウェア更新作業はせずに済みました。

軽い…

 ケース格納後、通常の3.5インチHDと並べてみるとこんな感じ(←)。当たり前だけどケースのネジ穴や接続端子の位置は規格通りキチンと一致。そうでないとドライブベイに格納できませんし。

 SSDも軽いし(同2.5インチサイズのHDより確実に軽い)、ケースもプラスチック製でとても軽い。軽いものに軽いのを足しても全然軽い。Mac Proに積んでいる4台のHDを全てSSDに換装できれば、とても軽く出来るのに…とか思ったり。まあ、そんなことはともかくMac Proへの装填を急ぐのですが、つづく。