連載第11回
2025年9月21日
moog DFAM
※代替としてArturia Keystep Pro

新生moogがリリースしたプロダクツの中で最も好きな1台を挙げるとしたら、この「DFAM」になる。バランスの良い、コンセプトの優れた機材だった。構成はシンプルだけれど、ツマミを適当にいじっていれば、個人的に抱いているmoogのイメージとは異なる過激なパーカッションノイズによるシーケンスが簡単に作れたりする。キモは8ステップ分用意された「Pitch」「Velocity」のツマミだと思う。ピッチの可変範囲が大きく取られていれば、これくらい音色を変化させられ、またVelocityで擬似的にであれダイナミクスを付ければFeelを演出できるという気付きがあった。よくできたマシンだと改めて感心した。手放す前に一通り即興プレイをしていたら、創作意欲を刺激する音色の気持ち良いパターンが出来上がって、外観のデザインも素敵で部屋に置いておいてもアクセントになるし、何か勿体ないなと思ったりしたが、やはりここは手放すことにした。

このDFAMの良く出来た部分を模倣するのに、今後はArturia Keystep Proを活用していこうと思っている。Keystep Proは現時点でのマスターキーボードになっていて、4トラックのパターンシーケンサーを搭載しており、背面からそれぞれのCV & GATE信号を出力する。それをまだ手元に残しているユーロラックのモジュラーに繋げて、適当にパッチを組めば、より多彩なパーカッションサウンドを演出できるだろう。後はやる気の問題。