連載第28回
2022年2月13日
Mac miniの環境作り:mail編

とりあえず黒Mac Proからフォルダを読み込むのは後回しにして、まっさらの状態でmailアプリを設定。普段使っているメールアドレスで送信・受信の動作確認を行った。流石にiCloudは、Apple IDでログインしていれば自動的に設定される。今回はBig Surの時のようなメールサーバーにログイン出来ない不具合は起きず、素直にテストメールの送受信が行えた。

いつまでmailを使うの?

ほとんど友人・知人とのやり取りも無くなった今でも、Macの作業環境を新しく整える際、ネットへの接続が済んだ後で優先的に取り掛かるのはいまだにメールアプリケーションだったり。受信するメールのほとんどが購入履歴のあるショップの広告宣伝やキャンペーンのお知らせ、更新期限が迫っているという注意喚起など、タイトルをチラッと目にするだけで本文まで開いて読むことなど無いものばかり。日常ではかなり重要度が下がっているにも関わらず、でも、いざという時にメールを送受信する手段は無いと困る。21世紀に入ってもう20年が経つのに、そろそろメールに取って代わるような便利ツールが発明されても良いような気もするが、一体いつまでメールは使われていくのだろうか。

個人的には必須のツールというより、過去のやり取りを振り返る際の記録として保存しているという感じ。ただ、いつか必ず何かの拍子にバックアップも破損して、一切のデータが失われる時が来るとは思っている。その時、一体自分はどれくらい動揺し落ち込むのだろうか。それとも案外、ケロッとしているのだろうか。

High Sierraのライブラリからの読み込み

Mojaveでmailアプリを新規に設定した時点で、サーバーに残っているメールが読み込まれるのだけれど、フィルター設定やらフォルダ分けは現時点では未設定なので一緒くたになっている。上図では普段使用メアドに「3911」、iCloudに「13」の未読メールがある。言い換えれば、それだけ未読メールが溜まっていても生活に支障なしということでもある(タイトルだけ見て内容を判断しスルーする)。しかし、他人とのやり取りは極端に減ったとは言え、ごく稀に送信される重要なお知らせを見逃してしまう可能性もある。なので(使い慣れた、ではなく)見慣れた風景に整えたい。

黒Mac Proのライブラリから「mail」フォルダをAirDrop

まずはmailアプリを終了させておく。High Sierraのライブラリから「mail」フォルダをMac miniへAirDropする。1.4GBほどあったけれど、USBメモリやHDを繋げたりしてコピーするより早い。AirDropは便利で優秀である。

High Sierraのmailは「V5」、Mac miniのMojaveは「V6」。Mojaveの「V6」の方をフォルダごとデスクトップなどに移動させて、過去メールが蓄積されている「V5」のmailフォルダに入れ替える。そしてmail起動。

起動後、「6636件」の未読メールを落とし始めた。これはMojaveにダウングレードして新規設定した際に読み込んだメールを再度、読み込み直しているらしいのだが、とりあえず放置。ここでメールサーバーから受信しているのは、現在まだサーバーに生き残っている「アクティブ」なもの。これらのほとんどは広告宣伝・キャンペーン告知メールでジャンクなものである。

さらに過去のメールボックスを読み込む

重要なのは過去メール(とは言っても、その重要さは気分的なものだと思う)なのだが、しかし残念ながらそれらはライブラリ内のV5フォルダ(起動後に「V6」へ名称は変換されている)を入れ替えても自動で読み込まれない(たぶん)。自動で置き換えてくれる方法があれば是非教えていただきたい、TwitterのDMなんかで。

これがいつも問題なのだ。古いバージョンのV5フォルダを読み込んだら、その当時の環境設定をそのまま引き継いでもらいたいのに、MojaveのバージョンV6では無視されてしまい、時間を掛けて手動でチマチマと読み込み&振り分け移動作業が発生する。「High SierraへMojaveを上書きアップデートすれば良いのではないか」と指摘されそうだが、mailの他に蓄積したゴミファイルも引き連れて引っ越しするのも何なのかと思う。

というわけで、「V6(以前のV5フォルダ)」内にあるバラバラに分割されたmboxフォルダを読み込んでいく。するとmailアプリのサイドバーに、読み込んだフォルダが個別に溜まっていくので、そこから任意にフォルダ分けや移動を行う…のだが、これを書いている時点でまだ取り掛かってない。

時代と逆行しているが、重要な書類は紙で残す方が安全のような気がしてきた。未だ放置している時点で、mailってもうどうでも良いのかも知れない。でもまあ、せっかくインポートしたので残しておくけれど。