連載第76回
2025年2月23日
MacBook Air 11インチ(Mid 2013)の バッテリーを10年ぶりに交換した

10年以上前に中古で購入したMacBook Air(Mid 2013)のバッテリーがもう一昨年以上前から干上がっていて、ほとんど使うことが無いので放置してたのだけれど、また何かメンテでとか、Mac miniが壊れた時に応急で動かすこともあるかもしれないと思い、バッテリーを交換することにした。ノート型Macは、このMacBook Air11インチ型しか所有したことがない。事前に軽くiFixitのサイトを予習しておいた。

純正バッテリーはもう販売していないので中国のサードパーティ製

選んだのは「SLODA 交換用バッテリー MacBook Air 11inch」で、型番A1465用の物。MacBook Air本体の底面パネルとバッテリーを取り外すためのドライバーが付属。

バッテリーパックに透明のシールが貼り付けてあるのだが、これは剥がしてはいけないらしい。付けたまま装填するようにと、iFixitの解説ページに書いてあり、事前に読んでおいて良かったと思った。

大きさはこんな感じ。

交換はメッチャ簡単

場所によって長さが違うので、どれがどこを留めているのか覚えておくように。

紛失しないように、空き瓶に入れておく。

指先を少し差し込んで引っ張り上げれば蓋が取れる。

幸い、劣化したバッテリーは膨張することはなかった。

512GBのSSD。サムスン製。

ネジは後回しにして、先にバッテリーのコネクタを指先で持ち上げて外す。

バッテリーを留めているネジを取り外す。長さに違いがあるので、場所を覚えておく。

バッテリーの分離。

交換するSLODAのコネクタの上側に、スポンジのような物が貼り付けてあるのだが、これもそのままにしておく。

コネクタは上からグイッと押し付ける感じで接続。

コネクタケーブルが若干長く、そして固めである。そこでまずコネクタを取り付ける。それからバッテリー本体を上方向に押し上げていき、ケーブルが自然に折れ曲がるに任せてネジが留められる様に位置合わせする。

バッテリーをネジで固定。

底面パネルをネジで留めて固定。作業終わり。

バッテリーのキャリブレーション

これもiFixitのサイトを読んでおいて良かったと思った作業。Macのシステムが正しくバッテリーの状態を取得出来るように、初回充電時にキャリブレーション手順を踏む。まずは動作確認でMacの電源を入れると、無事起動。バッテリーは配達時に80%充電された状態だった。ここからキャリブレーションを進める。

  1. 100%になるまで充電
  2. 充電後も最低2時間は電源ケーブルを繋げたまま放置
  3. 電源ケーブルを外して、通常通り使用しながら、自然に放電
  4. 僕はこの工程で、動画を3本くらい延々とループ再生させた。

  5. バッテリー残量小のサインが表示されたら、スリープ状態になるまで放置
  6. スリープ状態に入ったら、少なくとも5時間放置
  7. 21時過ぎにようやくスリープ状態になったので、続きは明日となる。

  8. それから一気に100%まで充電
  9. キャリブレーション終了

ちなみに交換前と後での、システムレポートの表示を比較。

左が交換前の要修理状態だった時の純正バッテリー。右が交換直後のもの。フル充電時の最大容量が、交換した新品の方が「5295」と、純正バッテリーよりもかなり高い。また出荷時までの充電回数は2回だった。交換前は純正バッテリーの充電回数がたったの210回だったというのが意外であった。まあ、ほとんど電源ケーブル繋ぎっぱなしで使っていたし。

そうして健康状態が回復したMacBook Airだが、バッテリー交換からちょうど2ヶ月経ち、先ほど起動確認してみたら、まだ残量85%も残っていた。本体側が故障するまでは、またしばらく使えそうである。メンテマシンとして。

君は知らないだろうが、MacBook AirはCPUもデザインも変わって、だいぶ様変わりしてしまったよ。