まわるフリフリのフリ
フリフリのMac mini ミニ大作戦!

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フリフリのMac mini ミニ大作戦! ― 連載第22回

僕とminiとiTunes

2005年8月28日 

 ようやく、今まで押入の段ボール箱の中にしまっていたCDを、iTunesを通してMac miniへリッピングし始めました。今更ながら、その作業でいろいろ気付いたことなど。そして何故か秋葉原へ向かう。
 

きっかけは音楽制作

 前々から勘付いてはいたんだけど、最近になって自分がかなり面倒臭がり屋だと確信した。昔はそうでも無かったような気がするけれど、この頃は気が付けばぼんやりと夢想、いや格好良く言えば思索に耽っていることがとても多い。だからiTunesもリリースされてから数年、バージョンも今や4.9になっているのに、段ボールに詰め込んで押入の奥にしまいこんでいたCDをMacに落とし込む作業には全く手を出していなかった。便利だとは思っていたけれど、最近は昔ほど音楽を聴かなくなったんだよねえ‥。普段はラジオを点けっぱなしにしてることが多いんッスよ。

 で、久々にDigital Performer(以下デジパフォ)を立ち上げて趣味の音楽制作をしてた時、やっぱり途中で煮詰まったりして、気分をリフレッシュしたり、発想の方向を切り換えたりするのに何となく今作っている音楽とは全く別の音楽を聴きたくなることが多いんだけれど、さてCDを聴こうと思ったときに、目的のCDがどの段ボールに入っているのか全く分からない‥。これは困る。

 なんとか目的のCDを引っ張り出して(段ボールは滅茶苦茶重く、しかも5箱あって、これで体力を使い創作意欲が萎えてしまい本末転倒なんだが)、Mac miniにインサートし、起動したiTunesで再生して音に聴き入りながら「おや?」と思った。2年ほど前、まだOS9で作業していた頃は、途中でCDを聴きたくなったら、同じ部屋に置いていた据え置きCDプレーヤーで再生していた。というのも、デジパフォで再生する音声ファイルのフォーマットを決めてしまうと、Macに接続された周辺機器はそのフォーマットで統一されてしまい、もしそれがCDの16bit/44.1KHzと異なっていれば、一連の機材にデジタル接続されているCDは再生できなかった(…と思う)。

 現在、MacOSXになってからは作業環境を24bit/48KHzフォーマットで統一させていて、音声入出力を担うMOTU社の828mk2も当然そのフォーマットで支配されるんだけれど、あれれれれ、普通に828mk2からCDの音が出てるじゃん…。あれ?違和感なく異なるフォーマットが混在して、1つのデバイスを共有している。これって当たり前に出来たことだったっけ?交互に切り替わっているワケでもなく、制作途中の24bit/48KHzフォーマットの音と、CDの16bit/44.1KHzフォーマットの音が全く違和感なくミックスされて出てくる。アナログのオーディオ接続じゃなくて、ミニからFirewire経由のデジタル接続なのに。

 その仕組みは詳しく知らないんだけれど、MacOSXがフォーマットの差異を吸収してくれてるのかな?これもOSXに搭載されたCore Audioの機能なのか。まあいずれにせよ、結果良ければ全て良し。とにかくユーザーがフォーマットの違いを意識せずにデータを混在させることが出来るなんて、凄い便利!
 iTunesを使って一枚一枚CDをミニに落とす作業は面倒だけれど、一度やってしまえば後はとっても楽チン。重い腰を上げ、部屋の整理もかね、しばし非生産ルーチンワークに身を捧げることにした。

どのフォーマットで落とす?

 さて、取り込み時のエンコードは、どのフォーマットを選ぶか?
iPodユーザーならHD容量と所有CD枚数との兼ね合いや、Winマシンとのデータ互換性を考慮してMP3で落とすんだろうと思う。が、今のところ僕はiPodを持っていないし、まだ購入しそうな気配もないし、他人とデータを交換することもないし、何と言っても面倒臭がり屋なんだから、今回の作業を最初で最後にしたい。そこで【Appleロスレス・エンコード】で行くことにした。

 このAppleロスレス・エンコード、変換圧縮してもCDの音質クオリティを維持したままで、尚かつAIFFなどへ元データまんまに再変換できちゃう(だからロスレスなんだけど)。ただ欠点もあって、MP3やAACに比べて圧縮率は低く、だいたい元データの半分の容量になるくらい。640MBのCDだったら、内容にもよるけれど、330MBあたりになる感じ。これは音質を考えれば仕方ない(ただし僕はオーディオマニアではないので、リスニング中の音質には特にこだわりは無い)。けれど今回の作業の後、またCDを引っ張り出してくるのはいつの事になるか分からないし、面倒だし、CDにも劣化があるから保存目的もかねて、ここは大人買いならぬ大人エンコードで力業変換することにした。

収納先は160GBの外付けHD

 Appleロスレスエンコードを選択した時点で、ミニの内蔵80GB HDへの保存は容量からみて無理なのは当然なので、さしあたり1年ほど前に購入した外付け160GB HDを使うことにした。当時所有していたG4 MDDのメンテナンス用に購入した秋葉館オリジナルの160GB外付けHD。クセの無いシンプルな外観で好感が持てます。

 ケースの中身はMaxtorのDiamondMax Plus9のキャッシュ8MB、7,200rpm。ロスレスがいくらデータ容量が大きいとはいえ、iTunesで音楽再生するくらいなら全然問題ナシ。てな感じで、エンコード開始したのが7月の下旬。

たかが変換作業、されどいろいろありますよ

 単純作業のCDエンコードですが、数百枚におよぶCDがあれば、やはり何らかの問題は起きるもの(それでも滅多にないけれど)。まず最初に遭遇したのは、「CDを認識しない」という定番のもの。

 それはHector Zazou『L’absence』をインサートしたときに起きた。ミニのやつ、「ペッ!!」とCDを吐き出しやがりました。

 入れてはペッ!、入れてもペッ!を幾度か繰り返した後、こういう場合に試してみる定番対処方法、「CDドライブを斜めに傾けてみる」にトライ。見た目は笑えるけど、効果は絶大。

 すると見事にCDを認識。トラック名の取得も問題なく、サクサクと取り込みは終了。こういうのは光学ドライブとCDの物理的な相性なんだろうね。ちなみにこのHector Zazouのアルバム『L’absence』は最近出たばかりのもので、古くて劣化したのが原因、という事ではなさそう。ユーザーとしてはどうしようもないので、同じような問題に遭遇したら、ダメもとでとりあえずナナメに傾けてみることをオススメします。ただ、ミニだから出来ることだけれど。さて、なんとか最初のハードルをクリアしたものの、まだまだ不具合は起きたのでした。

読み込み速度0.9×の謎

 次に遭遇したのは、懐かしいOpus III『Mind Fruit』をエンコードしようとした時。CDの認識は全く問題なく、エンコードも普通に始まったのだけれど、ちょっと他の用事をこなしたあと、戻ってきてふと画面を見るとまだカリカリやっている。
 よ~く見てみると、変換中に表示される倍速の数値が、0.9×とかになっている。普通、8×とか13×とかなのに、0.9×ってどういうことやねん!つまり普通の演奏時間より遅い、ってことなのか。なんか…実際に遅いし。

 で、じっと待っているうちに変換が止まってしまった。止まるなよ。

 クリックもキーボードからの終了も効かないので、やむなく強制終了させ、再起動後に例のナナメ置きでチャレンジしてみたが、やはり遅い。0.9×である。ただ、今度は途中で止まってしまうことなく、演奏時間より長くかかったけれどエンコードは終了した。無事変換できているのか、早速ヘッドフォンで確認してみるとなんとまあ、ノイズだらけ。途中で音が途切れている箇所もあって、まったく鑑賞に耐えない。

 CDの盤面を見てみると、経年からかうっすらと膜が張っている。布でも拭き取れないのでこれが原因かもと思い、でも大好きなアルバムだから新品を買い直そうかなと思っていたとき、ちょっと試しに据え置きコンポのCDで再生してみた。すると何の問題もなく再生。あ~、CDには問題ないのか。しかし久々に聴いたけど『Mind Fruit』はノリのいいアルバムだなあ。やはり「I Talk To The Wind」のハウスアレンジは秀逸。ということで保留。

 これと似たような不具合は他にも、The Dylan Groupの『More Adventures In Lying Down …』で起きた。これはラスト10曲目の途中、同じ箇所で変換が止まってしまうというもの。これもナナメ置きで解決できなかった。同じく保留。

それは不具合じゃなくて

 取り敢えず相性の悪いものは保留にして、どんどん変換していく。そして、これまた懐かしいブラックビスケッツの『Timing』を取り出してミニにインサートしようとして手が止まった。

8cmCDって‥、どう入れるの?

 いや、しばしフリーズして真剣に考えた自分に笑った。どう考えても物理的に無理じゃん、この組み合わせ。

 これは不具合じゃなくて、根本的な問題だよね。最初は真面目にスロットの真ん中を狙って挿入しようとしたけど、実行しなくてよかった。向こうでビビアン・スーが笑っている。
 さて参った。『Timing』は名曲なので(サビのフレーズいいよねえ~)是非ともライブラリに加えたいのだが、いかんせん8cmはサイズが小さすぎる。トレー式の光学ドライブなら問題ないのだけれど、スロットローディングだからなあ。こういう場合みんなどうしてんでしょう?何かアダプターみたいなのにセットするのかしら。
 これ以外にも8cmCDシングルが10枚くらいあって、さらにビョークの限定CDセット『Family tree』の中には5枚の8cmCDに未収録音源が結構入っている。当然これもライブラリには入れたい。

いざ秋葉原へ

 デスクトップマシンや、外付けCDドライブを持っていればそちら側でエンコードすれば良いのだろうが、あいにく持ってない。新たに外付けCDドライブを買うのも、今回の変換が終わったらもうしばらく使うことが無いだろうし勿体ない。…が、いろいろ考えた結果、IDEの内蔵用CDドライブの中古など適当なものが見つかれば、それはMac互換機に装着して緊急用にも使えると判断。

 そうこうしているうちに、変換した音楽データが100GB近くになってきた。まだ未変換のCDは半分以上残っているから、160GBのHDではフォローできない。なので250GBか300GBのHDが必要になってきた。

 というわけで秋葉原へ出向くことに。次回につづく。