連載第117回
2023年9月10日
Outtake-2→「深遠」へ再構築の下準備

前回のTaylor Deupreeみたいなレベル設定で刺激を受けて、3年ぶりにまたP-S#424関連プロジェクトを開いてみた。幾つかある派生音源の中から今回は、以前「Outtake-2」として公開したものを、正式な変奏として再構築することに決めて、まずはそれに手をつけてみることにした。最低でも「Outtake-2」の雰囲気を再現することを目標にして、可能ならより良いミックスを目指す。

M1 Mac mini版でトラブル

だが、今回新たに導入したM1 Mac mini上でのDP11.22でプロジェクトを開いてみたものの、肝心の音が全く鳴らない。メーターが振れることもなく無音である。おそらく、各トラックで使用しているプラグインの中で、M1 Mac miniでは動作不可なものが影響しているのではないかと推測(Nitroなど)。また、何故かSonic Chargeの各種プラグインが、認証を終えているのに試用期限の切れたデモ版と認識されたまま更新されず、それも幾つかのトラックに挿しているので、その影響かもしれない(試用期限を過ぎたらミュートされるとか)。とにかく、音が出ない。

インテル版Mac mini(2018)で各トラックを書き出す

Sonic Chargeの不具合を解消できれば進展するのかもしれないけれど、何度認証手続きを繰り返しても改善できなかったので、頭を切り替え、インテル版のMac miniでプロジェクトを開く(上図)。P-S#424関連記事から見ると、6年ぶりになる。さて、音源としてこのバージョンにミックスに使われているのは基礎となるP-S#424のオリジナル素材に加工用のプラグインを挿したトラックが1本。さらにそこからAUXで加工用トラックに送ったものが4本(これらに、Lexicon224のリバーブ用が1本)。つまり、音源としてミックスに使っているのは、合計5トラックのみである。少ないので、これらを全てエフェクト掛け録りして音声ファイルとして書き出す。

実際に使用している音声トラック

オリジナル素材の掛け録り

メインとなるオリジナル素材トラックに挿しているプラグインの設定を上から順にキャプチャ。

Orch-1 to 224

ここからは素材トラックからAUXに回しているもの。

Dance to Dance

Orch-2 to オーケストラ

Lexicon to 雨垂れVERB

これは音声トラックではなく、AUXのリバーブ。とりえずメモしておく。

以上、5本の音声トラック+リバーブのAUXを準備して、次回はリミックスの試行錯誤。