今後、手持ちの音源はもう、Macにインストールしている各種ソフトウェア音源に、ハードウェアはExpressive Eの「Osmose」、その2つでいいんじゃないか?長年の経験というか、幅の狭い、勿体ない使い方のせいかもしれないけれど、それぞれの製品で好んで使う音色は結局、10音色程度に収斂してしまう。ユーザープリセット数がどれだけ多くても、日常的に使うのは10個前後でしかない。個体を増やせば、その分バリエーションが増えるのかと言えばそうでもない。自分好みの音色に近い音を、別の個体でも再現してしまい、やはり似たような音色を作って満足してしまう。もうそれも終わりにしたい。
ところで最近は、空間を描くための音源として、リヴァーブと物理音源の相性の良さに注目している。打撃音、摩擦音は残響と掛け合わせるのにとても都合が良い。
かつて90年代始めにYAMAHAのVLシリーズで知ることになった物理モデル音源。もともと演算系なのだから、以前からソフトウェアとしていくつも商品化されてきたけれど、ここ最近はかなりエッジの効いた、シンセサイザーっぽい自由度も兼ね備えた製品を目にするようになった。
この「Osmose」も搭載している音源は物理モデルである。部屋鳴りの残響とは相性が良さそうな気がする。
ただ、意地悪なことを言えば、物理モデルの音はちょっと綺麗すぎて線が細い印象がある。芯の詰まった図太さが感じられない、というか、つまりはそのものズバリ「実体の無さ」に、音を鳴らしている途中でふと気持ちが離れてしまう瞬間があるのだ。
とは言え、やはり最近の物理モデルのソフトウェア音源はとても頑張っていると思う。
しかし実のところ、このOsmoseのスペックで個人的に最も注目したのは、その重量なのである。同じ49鍵のProphet-6よりも軽い、何と 8.3kg なのだ。オッさんはもうサイズと重さの事しか考えてない。
…だが。現地で1,799ユーロということは、来月発売予定になっている日本ではおそらく、悪しき消費税や代理店の諸経費など色々含めて35万円くらいになってしまうのではないだろうか。そうなるともう手が出せない。戦争反対!消費税は廃止!
2023-05-28 > Musical Instruments & Gear