連載第9回
2015年6月13日
UAD v 8.1アップデート

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 UAのapolloラインアップが3年を経てアップデートし、個人的にもかなり興味を持ったのだけれど、当然ながら自宅環境用に買い替える予定は全くない。サンレコ等のレビューを読んでみると、他社の機材に比べAD/DAに中域を押し出すような特有のクセがあるようで(実際に自分の耳で確認すべし)、クセを邪魔と考えるか、それとも肯定的に個性と捉えるかは人それぞれだとは思うが、例えば音の変化を求めて電源ケーブルを取り換えたりするような感じで、積極的に自分好みの音を鳴らすオーディオIFをチョイスするのは面白いと思う(その上で味付けの少ないと言われているTASCAM DA-3000にライン・レコーディングするとか)。
 プロの仕事に使うツールとしてなら、なるべく色付けの無い素直な音であることは必要かもしれないけれど、何せ独りで創作に没頭するのならむしろ自分好みのクセがある機材の方がいい。例えばこちらの、18 Carat Affairのトラックなんて、全曲みなこんな感じでメチャクチャ音悪いが、逆に言えば振り切れているというか、それを味方に独自の世界を構築出来ている気がする。

ソフトウェアだけアップデート

 そんなわけでハードウェアの購入は数年後に取っておくとして、ソフトウェアのv8.1アップデートのお知らせが来ていたので、手持ちのオリジナルapolloも対応しておく。
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 オリジナルのFirewireモデルに、後から発売されたThunderbolt拡張カードを追加したんだけれど、たぶんこれを選択すれば大丈夫なハズ。今のところ、10.8.5にも対応しているけれど、そのうち10.9を飛ばして10.10以降の対応になりそうな気がしないでもない。
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 本体ファームウェアもアップデート。
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精悍になったConsoleアプリ

旧バージョンのコンソール

 実は導入当時から、ちょっと見た目に前時代的なものを感じていた旧バージョン。無駄に重々しいというか、やはり見た目大事。
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新バージョンのコンソール

 そして新たに見た目を変えてきた新バージョンのコンソール。ハードウェアは何も変わらないのに、こちらは直感的で格段に使いやすくなって、別の機材を操ってる感じ。やはり見た目大事。
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 個人的にはフェーダー下のトラックネームに使われているフォントが素敵。ドラフティングテープにペンで手書きしてるみたいな感じで、雰囲気作りに貢献してると思う。
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