連載第23回
2016年9月19日
Mac Pro セットアップ(Zynaptiq ADAPTIVERBのインストール)
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 モニタースピーカーを変えたことで、これまでよりずっと解像感が良くなったせいか、音と音の間を埋める残響にもより注目できるようになった。そのタイミングで、ZynaptiqからADAPTIVERBという新しいリバーブが出た。

外部サイト参考記事

Zynaptiq ADAPTIVERB製品紹介

 どうやら従来の方式とは異なる全く新しい生成法で残響を作り出すみたいなのだが、当たり前だけれど解説を読んでも全くその音が想像できない。というわけで、まずは試用してみることにした(Tryボタンを押す)。要iLokアカウントとiLok2ドングル。

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 トラックに挿して適当にプリセットをロードすると、「非常にCPUを喰う」と注意書きにあったようにすぐさまCPUメーターがレッドゾーンに振り切った(2012年の3.46GHz×6コアMac Pro)。しかも振り切ったまま帰ってこない。そのまま鳴らし続けていると、ブチブチとデジタルノイズが付加されてまともな作業は出来ないものの、なるほどこれは残響を付加するというよりも、新しいレイヤーに抽象的なテクスチャーを上塗りしているような感じ。プリセットには「drone」という直球なカテゴリ等もあり、どちらかと言えば映像方面でのSE作成に役立ちそう。
 ただ、やはり処理が重すぎて、現状だと気軽に試行錯誤できないのがキツい。通常のリバーブのような使い方は諦めて、ここはテクスチャー生成プラグインと割り切り、SEなどの作成を別途プロジェクトでチマチマと行うことになるのだろう。出てくる音がとても魅力的な反面(まるでリゲティの「レクイエム」を想起させるようなパッドが簡単に生成される)、誰が使っても同じような音になりそうで怖いが、隠し味的に調合すれば良いアクセントになると思う。月末までセールをしているので、ひとまず買った。

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