連載第24回
2013年1月1日
暖房機 Mac Pro:僕もメイカーになる!(その1)

 秋ごろは「今年は暖冬ですよー」なんて言われていたのに、どうも今冬は例年より寒さが厳しいような感じ。この記事を書いているお正月元旦の時点で暖房器具はまだ押し入れの奥にしまったまま、かつエアコンの電源は抜きっ放しなので、このアパート室内の気温は外気とさほど変わりないのではないかという状況なのですが、生きていく上で健康は最も重要なものと思っているのに、不調不調と嘆いているのはMac Proだけではなく自分の身体も同じで、なんともまあ二人共に仲良く不調なのですが、少しでも時間を有効に使いたいこの時に風邪をひいたりして作業が滞ってしまうのはなるべく避けたい…。そこで部屋を見渡してみて一番温かい物体は何かと言うと、まさにその絶不調であるMac Proだったりします。

 もちろんアルミニウムで全体を覆いつくしているMac Pro、その筐体に直接手を触れてもこの季節はヒヤリとしていてすぐ手を引っ込めてしまうくらいに冷え切っているのですが、背面の排気口からは仄かに温められた空気が漂ってきます(真夏であればこの排気の温度は相当なもので、低温火傷しそうな感じ)。わざわざデスク下に背面がちょうど自分の足元を向くように配置して、その排気で暖を取っていたりするのでした…。何という侘びさだ。

拡散しているエネルギーを集中させる!

 この2008年型のMac Proは2009年から続いている現行Mac Proよりも発熱量が大きい(CPUのみならずメモリにも巨大なヒートシンクが取り付けられています)ハズなのですが、しかしさすがに今冬の寒さをカバーできるような高い温度の排気を出しているわけではありません。それに静音性を優先した設計だから、床下のホコリを吸い上げてまき散らすような勢いの風力も無いですし…。
 だけどストーブで灯油を燃やす時のような臭いも無いし、もちろん一酸化炭素中毒の危険も無いし、部屋にただこの排気を拡散させてしまうのは何だか勿体ない。如何に無駄なく今冬をエアコンや赤外線ヒーター等の暖房機無しでやり過ごすことが出来るだろうか…と、そんな事を考えながら背面の排気ファン口を眺めていてふと思いました。

この無駄に拡散している排気を単に集約してやればイイんじゃなかろうか。

 さて、そんな事を思い付いたのは良いが、この排気口からの暖気をどう集めればよいのか。このサイズをうまく覆ってくれる器具をアレコレ考えてみたけれどまるで思い付きません。近所のスーパーのキッチン売り場や100円ショップなどもブラブラと巡ってみましたが、適当に応用出来そうな器具も無い。
 そこでちょっと電車に揺られて遠征し、滅多に出向かないホームセンターなんて所で特にアテもなくぶらついていたら、空調室外機用だと思われるパーツが並んでいる一角を発見。そこに何となくサイズが合いそうな、朧げながら考えていることに応用できそうなものが売られているではありませんか。通常はどういう用途で使用するものかよく分からなかったのだけれど、とりあえず必要そうなものを購入してきました。つづく