連載第72回
2014年12月3日
特盛りMacBook Airたん買い増した(中古)

 今年の初めに書いた『来る消費税8%時代に備える』という投稿で声高々に「今年はMacを買わない!」と宣言したはずなのに、残すところ後1ヶ月というところで禁を破ってしまいました。以下、その言い訳などを書き連ねておこうと思います。

 これまでのMacBook Air(mid 2013 1.3GHz)は普段、自宅で雑務&趣味用途で使う分には本当に十分な性能で、買い替えの必要など全くありません。ただ、一つだけ思惑の外れたところがありました。それは音楽作り。3年前、人生で初めてのノート型MacとなるLate 2011モデルを購入したときは、まあ、ギリギリ・カツカツのラインだったけれど慎重に作業すれば何とかなりそうな感じだったのだけれど、それをmid 2013の1.3GHzに買い替えたところ、メーターが頻繁にレッドゾーンに振り切れたり、オーディオIFを強制リセットすることが起きたりするようになりました。この違いはおそらく、Late 2011モデルは旧タイプとは言え、CPU(Sandy Bridge)がi7 1.8GHzだったからではなかろうか…と思い始めたのです。

 CPUの性能としてはMid 2013モデル(Haswell)は2011モデルから飛躍的にグレードアップしているのが体感的にも分かるんだけれども、それなりの作業を行うには、やはりそれなりのクロックスピードが必要だということかも知れないな、と…。

何故またAirなのか

 そんな感じで、いくらHaswellとは言えど、i5 1.3GHzのAirだとファイルを開いてからあまり時間を置かず突然中断してしまうことが頻繁にあり、作業が全然捗らなかったのです。動作が緩慢なだけなら我慢できるが、強制終了は気持ちへのダメージが大きい。ここは次世代作業環境までの繋ぎとして現状を維持するためのマシンを用意すべきではないかと考え始めたのが10月頃でしょうか。予定では来年1月〜2月に登場するであろう「Broadwell」搭載MacBook Airを購入するつもりでいたのですが(なので今年はMacを買う必要も無いと踏んでいた)、しかし、そのマシンでは当然のことながらプリインストールされているのはYosemiteとなる。ちょうどその頃に試用を始めたYosemiteは、残念ながらまだ安定性にも不安があり、また各ソフトウェアが対応するのにも時間がかかりそうな雰囲気がありました。というわけで、新型MacBook Airが高性能で12インチになったとしてもしばらく有効活用できそうにないと思い、個人的に動作安定性と速度面で信頼しているOSX 10.8.5が走る中古Macの購入検討を始めました。

 まず、最初の候補に挙がったのはMacBook Proの「Early 2013」モデル。CPUは「Ivy Bridge」ですが、以前短期間所有していたiMacの経験から、i7であればクアッドコアだし余裕のハズです。とりあえず繋ぎとしてならメモリも8GBで構わないし、SSDも少なくて全然大丈夫…と敷居を下げていたのだけれど、これだけは譲れない「USキーボード」仕様の中古がなかなか出回らなかったのです。それにしても何故多くの人が「日本語キーボード」なんてダサいものをチョイスするのか全く理解できません。まあ、見た目だけの問題ですが。

 脱線しました。そんなわけでタイミングもあったけれど、購入したのは中古のMacBook Air(Mid 2013)。主なスペックはCPUがi7の1.7Ghzで、メモリは8GB。SSDが512GB。いわゆる「松」仕様というヤツです。購入時にはYosemiteがプリインストールされていたけど、自分の作業環境として今のところベストだと感じているOSX10.8.5(Mountain Lion)をクリーン・インストール。iTunesを除く(このMacはバージョン11.4で留めることにします)、システム関連のアップデートを済ませました。

その他下準備

 音楽作業環境を整える前の準備。まずはマウス。数年来のお供となっているロジクールのMX-R用のドライバ(Logicool Control Center 3.9.1)をインストール。これは同時にK750キーボード用のドライバも兼ねます。

 日本語入力には物書堂の「かわせみ」。元となるOSXからの引き継ぎは「Macintosh HD>ユーザー>共有>kawasemiフォルダ」を丸ごとコピーしてから、辞書管理ツールで個人辞書を「テキスト書き出し>インポート」。キー割り当ては「環境設定ツール」内の「操作」タブから、自分でカスタム作成しておいたものを選択。音楽作業構築前の下準備としてはこれくらいでしょうか。

Mac Proはどうした

 MacBook AirがダメならMac Proで急場をしのげば良いのではないか…とも考えたのだけれど、僕の瑣末な作業にはパワーに余裕があり過ぎて気合いが入らない…という、どこか捻くれた精神論っぽい事を言い訳に、MacBook Airという小っちゃくて可愛いMacで頑張ることにします。ならば買い増しせずに i5 1.3GHz で、という指摘も重々分かりますが、なんにせよまずは動かないと意味が無いですし。ただ、買い増したi7 1.7GHzでもダメだった場合はまた別案を考えるとします。

続く音楽作業環境の構築メモについてはflfl.meの方で書くとします。