連載第104回
2015年12月13日
OS X El Capitan:10.11.2 とmailアプリ不具合は結局手作業で対応

 12月9日、El Capitan 10.11.2アップデート公開。「mailアプリの不具合が直っているかも!」と期待して、帰宅後に早速アップデートしてみることにしました。以下は実験君ランボルギーニ・Mac Proによるものになります。まずは現状のEl Capitan 10.11.1全体を外付けHDにバックアップ。次に、以前メールボックス読み込み変換で不具合を起こしつつも、平時の通常使用では特に問題もなく動作しているmailアプリのmailフォルダ(ユーザー>◎◎◎>ライブラリ内にある)を別途コピー(以下)。そして、全く問題なく動作しているMacBook Air (OSX 10.8.5)の同じくライブラリにあるmailフォルダ(以下)をUSBメモリにコピー。

 以上の準備の後、実験君Mac ProをEl Capitan 10.11.2へアップデート。混んでいたのか1時間強かかりました。

 アップデート後に、USBメモリからBをMac Proの「ユーザー>◎◎◎>ライブラリ>mailフォルダ」丸ごと入れ替え。そしてmailアプリ(バージョン 9.2)を起動すると、古い受信フォルダの変換が行われます。そしてウィンドウが開いた状態が下図。

 今回は「振り分け用メールボックス」は全てうまく変換出来ており、中身の本文も全て閲覧出来る状態になっていて「ようやくバグが取れたか!」と思ったのも束の間、メインの受信フォルダ(自宅仕様)は件名だけ認識しているものの、直近の受信メールを除いて、過去のメールはほぼ内容が白紙という壊滅状態。

あの手、この手で

 振り分けフォルダは(たぶん)うまく変換されているので、メインの受信フォルダの修復に集中。まず最初に「メールボックス>再構築」を行ってみたら、何と本文白紙状態だった受信メールが全て消失。余計事態は悪化。

 また最初に戻ってアレコレ試行錯誤していたら、変換がうまく行ったメールとダメだったメールの歯抜け状態の受信フォルダが出来上がったりしました。

 結局、今回のメール(バージョン 9.2)で過去データ(OSX10.8.5の物)の一括全変換を行うのは諦め、前々回で何とか使えそうな状態になっていた「A」から、INBOX.mboxを単独で読み込んでみました。

 すると「読み込み>mbox」というフォルダが出来るので、そこから上記の歯抜けフォルダとの差分を手作業で移し替えるという、もうお馴染となった非生産作業に不本意ながら突入。
 結果、何とか正常に新バージョンへ移行出来た…ような気がします。しばらくこの状態で様子をみることにします。

 10.11.3に期待しましょう。