連載第3回
2013年11月3日
レンタル・サーバーを選ぶ>ServersMan@VPSにしてみる

 iPad Airがほぼ予想通りのスペックで登場したこともあってか、ネットでは「iPad Proはあるか?」とか「12インチのデカイiPadが計画されているらしいよ」とか、そういった上位機種の登場を期待する声がチラホラ見られます。個人的に、現行の9.7インチモニタより大きなサイズのiPadが登場してくれるとかなり嬉しかったりします。
 というのも、ここ最近はMacBook Airを使っている時間が、その性能の高さもあって以前より長くなっているのですが、11インチという画面サイズが、作業上狭いことは認めざるを得ません。しかしその短所はiPad用のアプリ『Air Display』を使い、iPadを拡張モニタにすることで補っています。無線による若干のタイムラグは生じるのですが、僕には電源ケーブル等が不要なことや手軽で頑丈であることのメリットの方が重要で十分に相殺されます。この使い勝手の良さを活かしたまま、画面サイズが広くなってくれたらすごく便利。ゆえに大きなサイズのiPadは、アリです。がしかし、そこでふと思ったのです。

新製品ラインナップとして、無線ディスプレイが登場して欲しい。

 上に掲載している写真は、iPad 2を以前にも紹介したスタンド「Just Mobile Encore for iPad JTM-PD-000008」に立て掛けている状態のものです。個人的にこのスタイルが凄く気に入っていて、見栄えも良いし、ケーブルが無いから使い勝手もとても良い。Thunderbolt Displayがディスコンとなった今、上記組み合わせと同じようなコンセプトで、無線の拡張ディスプレイが登場したら嬉しいなと思うのです。拡張ディスプレイとして使うことに特化するのであれば、高速なCPUもメモリもストレージも不要ですから、値段も低く抑えられるでしょう(バッテリーは要るけど)。13インチくらいでも大歓迎です。ワイアードなThunderbolt Displayは従来通り、大型27インチの薄型Retinaで再登場すれば良いと思うのですが、来月デビューするMac Pro(と、もしかしたらMac mini)の件もあるし、どんな構成・コンセプトで生まれ変わるのか楽しみです。

レンタル・サーバーは何処にするか?

 さて、前回の記事からの続きです。ドメイン名は決めたものの、音楽制作日記の引っ越し先を決めるのにちょっとアレコレ悩んでしまいました。
 当サイト「flipflipflip.com」を開設したのはたぶん2001年だったか…もうかれこれ13年ほど経っているわけですが、当時知人のオススメや自分でいろいろ調べたなかで一番価格の安かったレンタル・サーバーを選びました。それから何度か契約中に提供サービスの仕様変更があってWordPressがインストール出来る環境になり、ようやく重い腰を上げてWordPressを使うようになって2年が経ったところ。この記事を書いている時点で当サイトはWordPress 3.1.4で動いているのですが、世間ではどんどんバージョンアップが進行しており、最新版は3.7.1だそうな。しかし、現在当サイトがレンタルしているサーバは共用サーバーなので、同時利用している他のユーザーの事情もあるため、WordPress最新版へのバージョンアップの為に必要なPHPの条件(PHP 5.2.4以上)へ更新することが出来ないという状況なのです。

 とは言っても、最新版でなくとも別に問題はないし、サポートにも十分満足していたのでそのままにしてきたのですが、ふと「音楽制作日記の引っ越しを機に他社サービスを利用してみるのはどうよ?」と思ったのでした。しかしここで大きな壁となるのが、自分にはプログラミングとかサーバー管理とかいう、その方面の難しい知識がまるで皆無だということです。これまでは不明な点があったらサポートに質問して解決したりしていたのですが(10数年間にせいぜい5回くらいだけど)、安価なだけに「サポート無し、全て自己責任でヨロシク」というユーザー丸投げのレンタル・サーバーだと、セキュリティ対策など全く解りませんし、とても不安です。でも最近はかなりの低価格でサーバーを借りられるようになったし、ここはテストを兼ねてダメ元でサーバー引っ越し計画を進めてみることにしました。挫折するかもしれんが、ダメだったらダメで、失敗記事は読者に喜ばれるのである。

値段の安い ServersMan@VPS にしてみる

 ところで、前回ドメイン名を取得するのに利用したお名前.comでは、ドメイン取得と同時に割安で借りられるサーバーのレンタルも行なっており、WordPressも簡単にセットアップ出来るオプションもあったり、何よりドメイン管理含め窓口が一つにできるのが色々面倒を省けて良いのですが、しかし月額1,600円もするレンタル料金はこの「flipflipflip.com」を開設しているレンタル・サーバーより遥かに高額です。
 そこで、月々ワンコインのお値段でサーバーを借りられるDTIのServersMan@VPSに注目してみました。このサービスを知ったのは、数年前にこちらの記事(↓)を読んだのがきっかけだったりします。

西川和久の不定期コラム「個人/小規模用のネットサーバーにPCはもう不要!?」

 紹介した記事は2010年8月25日のもので、当時リアルタイムに読んでいますから、その以前から何となくWordPressへの移行とか、それに伴うサーバーの引っ越しを考えていたことになります。その後WordPressには移行したものの、では何故サーバー自体は以前のまま引っ越さなかったのかと言えば、先にも書いた通り、記事内にある「セキュリティ管理も自分で全て行なう必要がある」というハードルに思いっきりぶち当たったからです。情けないけれど、レポート記事にある各種設定も僕にはまるで意味不明。そんなワケでしばらくは忘れ去っていたのですが、今年に入ってからだったか、このServersMan@VPSが僕のようなライトユーザー向けに「ブログセット」というサービスパックを設けたと聞きつけました。ちょっと調べてみたところ、ワンコイン490円の一番安いEntryプランでも同サービスが受けられるということで、テストで試してみるには経済的負担も少なく済むし、上手く行かなかった場合の解約もスムーズに出来るみたいだし、よさげ。そんなワケで、まずはこれを申し込んでみることにしました。つづく。

ホント、チマチマと歩んでおります。このシリーズでは読者を楽しませるサービス精神は皆無です。