連載第64回
2024年5月26日
消費電力&性能対決2024

前回から2年と半年ぶりに、またもや「消費電力&性能対決」を行うことにした。賞味期限をかなりオーバーしてしまったが、今回の注目はやはり中古M1 Mac miniである。残念ながら自分が生きている間は地球の「熱帯化」を止めることが出来ないけれど、一番の関心事はやはり消費電力になる。

比較機種

・Mac Pro(2013)
・Mac mini(2018)
・M1 Mac mini(2021)

競技内容

最近購入した、サンワサプライのワットチェッカー機能付き電源タップ「700-TAP071」に、計測するMac本体のみ1台を接続して(ディスプレイや素材を保存している外部HDなどは別電源から取る)、約1時間の動画素材を1920×1080HDサイズのmp4に書き出すのに要した、おおよその消費電力ピーク値と処理時間。

競技結果

▶︎Mac Pro(2013)

Intel Xeon E5-1650 v2 3.5GHz (“Ivy Bridge”) 64GBメモリ(1866MHz)

▶︎Mac mini(2018)

Intel Core i7 8700B 3.2GHz×6コア(”Coffee Lake”) 64GBメモリ(2666MHz)

▶︎M1 Mac mini(2020)

Apple M1 高性能3.2GHz×4コア&高効率2.1GHz×4コア
16GBメモリ(4266 MT/s )

圧勝のM1 Mac mini

以前までは、自宅サーバーは引退したインテルminiに任せれば良いかなと思っていたけれど、圧倒的な低消費電力でずば抜けた性能を発揮するM1 miniを、その他の雑務作業兼用で使う方が断然効率良いことが判明してしまった。複数台持ちは不要で、1台で全て賄う時代到来である。
「同じ処理をより少ない電力で行う」コンピューターがあるのならば、当然それを選びたい。人間の出来ることなんて年老いてからは伸びることも無いのだから、それならより少ない電気で動く道具を使いたい。地球熱帯化時代のARM Mac。