連載第54回
2023年8月5日
本命はM3…だがM2 Proは整備済製品でも高額→中古M1で中継する

冗談ではなく、割と真剣に、Mac miniの背面から噴射される熱風に悩まされている。それでなくても命に関わるような気温上昇で猛暑が続いている今夏である。ちょっとした作業でもブンブン空冷ファンが唸るような音を立てて熱風を吹き付けてくる。※レイアウトの都合上、Mac miniの背面がこちらを向くような配置をしている。

そんなMac mini(2018)ではあるが、導入してからしばらく経ち、古いOSであるMojaveでやりくりしていた日常作業も安定してきたのだけれど、色々変化が出てきた。

そろそろかな…という気がしてきてた。

しかしM2 Proは高かった…

先日、ふとAppleのサイトを覗いてみたら、Mac mini(現行M2版)の整備済製品が並んでいた。

自分が理想と思っている上図の構成だと、新品で31万円超のところ、整備済製品であれば24万ちょいである。いや、それでも中古のMac miniで24万円はべらぼうに高いだろう。それだけ日本が貧しくなって、以前よりも多くのお金を差し出さないと、相手が交換に応じてくれなくなったということである。このまま日本は将来も引き続き没落していくことが確定しているので、海外製品が今より大幅に安くなることはない。残念な未来である。

本命はM3…だが

M1からM2へのアップデートは地味な性能向上にとどまっていたから、今後3nmプロセスへ移行しても大きな性能の飛躍はないと思う。そんな予測をしていても、個人的に本命はM3かな?と考えているのは、もし3nmプロセスで登場したとしたら、性能アップは僅かだとしても、電力消費量は少なくなるだろうし(発熱が下がる)、さらに生成系AIに必要なGPU性能を強化してくるのではないかという期待があるから。そして、多分自分が所有する最後のMacになるのではないか。

しかしおそらく、M3搭載バージョンのMac miniが登場するのはまだ先のことになりそう(早くて24年上半期?)。

中継ぎとしての中古M1 Mac mini

仮に来年、いきなりM3版のMac miniを買ったとして、もしかしたらその時のOSが非常に使い難かったりするかもしれない。とりわけBig Surの時の悪印象はいまだに強く残っていて、Appleの志向している未来のmacOSは必ずしも僕の理想としている道程に沿うものではない…という諦めがある。高額で購入したのに使いたいアプリケーションが動作しなかったり、毎日の普段使いでストレスが溜まるようなものだったら報われない。ここは現時点で最新のmacOS「Ventura」がどうなっているのか、Mojaveで使っていた各種ソフトウェアや作業環境がスムーズに移行できるのか事前に試しておきたい。

というわけで、整備済製品ではなく、中古市場に出回っていたM1 Mac miniを購入してみた。

M2世代がリリースされたことで、型落ちの中古M1 Mac miniは若干値崩れしていた。